日本人のためのプレゼン講座 -Presentation Educataion for All Japanese-

筆者が米国大学留学、外資系企業勤務、起業して会社経営を経て学んできたプレゼンテーション上達や練習法のノウハウを配信しています。

あなたは自分のためではなくリスナーのためにプレゼンをできていますか?

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時々「暗記したセリフをミスをしないように頑張って話しています!」というのが伝わってくるようなプレゼンを見かけます。とにかくミスをしたくない一心からか余裕なく必死に話す様子で、そうしたプレゼンはいつも「面白くない」「印象に残らない」「何を言っているのか伝わってこない」と感じます。あなたはリスナーのためにプレゼンをできているでしょうか?

つまらないプレゼンになる理由は簡単です。それはプレゼンの目的を「リスナーのため」ではなく「自分のため」に設定しているためです。こうした思考はとにかくマイナスポイントを避けることに集中しがちで、セリフを間違えずに無難にこなすための練習を重ね、その結果誰の印象にも残らないつまらない仕上がりになってしまうわけです。特に学業や仕事で成果をあげている優秀で高学歴な人によく見られる傾向です。

 

 

プレゼンを成功裏に導く事に懸命なあまり、気持ちに余裕がなくなってしまうことは理解できます。しかし、今一度「プレゼンをするのは自分の主義主張を伝える」ことが目的であり、「良し悪しを決めるのは常にリスナーである」という原点に立ち返って下さい。プレゼンはリスナーに伝わらなければやる意味がありません。目の前のリスナーに注意が一切向けられないプレゼン、それはあたかも観客のいない舞台稽古を見ているようなものです。プレゼンとはリスナーに向けて話をすることで初めて聞いてもらい、心に残るものなのです。

 

改善に必要なのものは練習量ではなく、「どうやったらリスナーに分かりやすく伝わるだろう?楽しんでもらえるだろう?」といったリスナーの立場に立ったおもてなしの心です。もちろんプレゼンにおいて練習も重要なものですが、その前にリスナーを想う心がなければ「セリフを間違えない練習」をいくら重ねたところで意味がないのです。

 

まずはリスナーを想う心があって初めて技術や経験が活きてきます。このことを忘れないで下さい。