無意味なアニメーションや効果の多様は今すぐやめましょう。
時々、スライドにアニメーションを多用したプレゼンを見ることがあります。アニメーションとはマイクロソフトオフィスのパワーポイントなどソフトウェアについている機能のことで、文字に回転を与え、次のスライドに移動する時に画面に派手な動きをつけるというものです。こうしたアニメーションや効果は「スライドの内容に動きをつけることでより迫力が出る」と勘違いしがちですが、もしもあなたがアニメーションや効果を使用しているならこれらを即刻止めて下さい。これらのアニメーションを使用することであなたのプレゼンからリスナーの気をそらし、話の内容から集中力を奪う事はあっても、より良いものにすることは決してありません。
先日、私はある大手企業でリスナーとして参加する機会に恵まれました。プレゼンターは業界数十年のキャリアを持つベテランで、プレゼン内容は素晴らしいものでした。しかしながらスライドにアニメーションと効果を多用しており、話に耳を傾けて集中しようとしてもプロジェクター内の文字や画像がくるくるとせわしなく動くのをつい目で追ってしまい、気になって仕方がありませんでした。
物語を語るあなたとそれに関連するもの以外はリスナーの気を逸らす「ノイズ」にしかなりえません。ソフトウェアの機能を多用することで「プレゼンに慣れている印象を与えたい」という誤った考えは今すぐ捨て、しっかりと内容で勝負するようにしましょう。