日本人のためのプレゼン講座 -Presentation Educataion for All Japanese-

筆者が米国大学留学、外資系企業勤務、起業して会社経営を経て学んできたプレゼンテーション上達や練習法のノウハウを配信しています。

無意味なアニメーションや効果の多様は今すぐやめましょう。

f:id:tkurosak:20151127063816j:plain時々、スライドにアニメーションを多用したプレゼンを見ることがあります。アニメーションとはマイクロソフトオフィスのパワーポイントなどソフトウェアについている機能のことで、文字に回転を与え、次のスライドに移動する時に画面に派手な動きをつけるというものです。こうしたアニメーションや効果は「スライドの内容に動きをつけることでより迫力が出る」と勘違いしがちですが、もしもあなたがアニメーションや効果を使用しているならこれらを即刻止めて下さい。これらのアニメーションを使用することであなたのプレゼンからリスナーの気をそらし、話の内容から集中力を奪う事はあっても、より良いものにすることは決してありません。

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センスは磨くことで初めて輝く、ダイヤの原石のようなもの

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(写真は筆者が過去にクリティカル・シンキングの企業研修をしている時の様子です)

先日、とあるセミナーに参加する機会に恵まれました。講師のプレゼンは非常に魅力的で説明が分かりやすく、時おりジョークを交えながら、会場全体を爆笑の渦に巻き込み、あっという間の2時間でした。参加者はみんな興奮気味に話をしながら会場を後にする際、「あれは完全にセンスだよね」「語りのうまさは生まれ持ったものだよな」といった話があちこちから聞こえてきたのです。このような認識が一般的であることが印象に残りました。

 

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プレゼンのスライドに会社のロゴを入れるのを今すぐやめなさい

f:id:tkurosak:20151123150955j:plainプレゼンのスライドのヘッダーやフッターに自社のロゴを入れている方が非常に多いですよね。これを読んでぎくりとしたあなたも、自社のロゴを入れているなら今すぐにやめてください。これは日本人に限らず有名企業の外国人CEOのプレゼンでも同じことをやっているのをとてもよく見かけることから、いかにこの習慣が蔓延しているのかを実感します。

 

私がなぜ会社のロゴをスライドに入れるのをこれほどうるさくいうのか?それはメリットが1つもないからです。あなたはなぜ、会社のロゴをプレゼンのスライドに入れるのですか?この質問に対して「他の人もやっているから」「プレゼンのスライドのテンプレートが決まっているから」「印刷して持ち帰り資料にする際に他社と区別する必要があるから」という答えしかないのではないでしょうか?

 

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プレゼン発表は一番最初が一番有利

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「プレゼンですが誰が一番最初にやりますか?」と問われた時、あなたは黙って順番が決まるのを待っていないでしょうか?もしくは「あなたからどうぞ」「いえいえ、どうぞどうぞ」などとやっていませんか?あまり知られていませんが、実はプレゼンの発表順には有利不利の差があります。そのことを知っているだけで他の人に差をつけることができますのでぜひ参考にして下さい。

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スライドにテキストがびっしり…未だに横行する悪習は今すぐやめなさい

f:id:tkurosak:20151120073417j:plain日本でもTEDプレゼンテーションが広まり、かなりの年月が経過しました。今や私たちはインターネットに接続できるデバイスがあれば、いつでもどこでも無料で世界最高峰のプレゼンを日本語字幕付きで試聴することができるようになりました。

 

「個の時代」「アイデアを発信する環境が整った」など言われている今日においても相変わらず小さいテキストで埋め尽くされたスライドを使ったプレゼンが「スタンダード」と言わんばかりに大学の研究発表、企業研修、セミナー、説明会とあちこちで散見されます。それを見たリスナーも「これがプレゼンなのか」と同じ道を辿っていく悪循環に陥っているように思えます。

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誰にとっても恐怖のプレゼン…あなたが明日からでもすぐに使える克服法4つを紹介!

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大勢の人に見つめられながら自分の考えを話すというのはほとんどの日本人にとって未知の体験です。「大した内容でないと思われたらどうしよう」「沢山の目が自分に向けられているだけで鼓動が早くなる」「質問や反論があってもうまく対応できる自信がない…」など、逃げ場がない舞台に立つというのは自己防衛本能からくる人であれば誰しも感じる恐怖なのです。人によっては社会不安障害と呼ばれる症状で耐え難い不安にのまれてしまうこともあります。

 

さて、あなたは恐怖を感じる体験をした時、どのような行動に出るでしょうか?とにかく1秒でも早く危機的状況から脱出を図るため、全力で身の安全を確保するために動きますよね。発表中に行き過ぎた不安に襲われてしまうと恐怖からの脱出本能が最大限に機能してしまい、結果として超早口で自分の発表を終わらせようという行動になって表れます。そうなると聞いているリスナーは内容が飲み込めず、よく分からないままプレゼンの終わりを迎えてしまいます。これではせっかく準備をしたプレゼンもリスナーに伝わりません。

 

それではあなたがプレゼンの恐怖にどのように打ち勝てばよいのでしょうか?

 

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プレゼンの世界に「一を聞いて十を知る」の考え方は甘え

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私は外資系企業で働いていた時、プロジェクトが入る度に国際会議に参加していました。その時に今でもすごく心に残っているエピソードがあります。それは日本人のプレゼンターが前に立つと毎回外国人から質問攻めにあっていたことです。

 

もちろん会議の内容について質問があるのは普通の光景です。しかし、日本人プレゼンターに対する質問は明らかに外国人プレゼンターのものと意味合いが異なりました。「さっき言っていることと矛盾しているのでは?」「何を言っているのか分からない」といった具合です。「unclear(不明瞭)」という言葉を頻繁に浴びていました。

 

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